技術士という資格って難しいのかな?
偏差値はどの程度だろう
こういった疑問にお答えします。
技術系は
弁護士や税理士のように
客観的に資格で説明するものがあまりありません。
その中で数少ない資格が
技術士です。
結論からいうと
技術士は工学系の中でも最高峰の国家資格なので
難易度は高く、偏差値も70あります。
ただし、
合格率は他の国家資格に比べて低くはありませんので、
きちんと難易度を把握して、勉強をすれば
合格できます。
合格できれば、
最高峰の国家資格を取得したことになるので
スペシャリストとして
今後重宝されるでしょう。
本記事は
- 技術士とは何か?
- 技術士の難易度は?合格率は?
- 試験を合格する勉強方法は?
について書きました。
こういった内容を
技術者20年している私が
記事にしました。
最後まで読み進めれば、
最短距離で合格に近づけるように
書いております。
最後までご覧ください。
技術士とは何か?
まず技術士はどんなものかについてお話します。
技術士とは
工学系の技術者の技術力を
公(おおやけ)に認定する試験制度です。
国家資格です。
技術士法というもので試験の内容が
法律で決められています。
日本技術士会による試験です。
一般的には有名ではありませんが、
技術系の会社では有名な資格です。
中には技術士を置かないといけない企業もありますので、
スペシャリストとして重宝されます。
技術士の出題範囲は?
技術士は出題範囲が
3つの科目に分かれています。
・基礎科目
・適性科目
・専門科目
それぞれ説明していきます。
基礎科目
まずは基礎科目です。
技術全般の基礎知識に関して聞かれる科目です。
その中で5分野にわかれています。
・設計・計画(設計理論・品質管理等)
・情報・論理(アルゴリズム等)
・解析(力学計算等)
・化学・バイオ(材料等)
・環境・技術史
技術者としてはどの分野の人でも最低限知っておかないといけない内容が
問われる科目です。
広く・浅く
が主体の科目です。
適正科目
次は適性科目です。
技術者として、考え方を問われる科目です。
技術士法第4章から出題されます。
技術士としての倫理観が必要な科目です。
技術者として経験が多い方は
経験の中で学んでこられた考え方が生かせるでしょう。
反対に学生の方などは
考え方をきちんと理解しておかないといけない
科目になります。
専門科目
工学系各学科に対する専門の知識が問われる科目です。
この科目は
試験申し込み時に20部門から選択します。
代表的なものとしては
・機械部門
・電気電子部門
・化学部門
・建設部門
です。
これら部門から派生して20部門になっています。
専門的なことが問われ、
難易度としては、
大学専門分野レベルです。
大学で学んできた人でも
会社に入って長く勉強していなければ
再勉強も必須になる科目になります。
技術士の種類
技術士は
1次試験・2次試験とあり、
1次試験が受かったら、2次試験に進むといった形です。
2次試験に合格したら
技術士
と言えるようになります。
1次試験でも
技術士補
という名前になりますが、
実質的にはあまり効果はありません。
難易度の目安としては
1次試験は大学卒業レベルです。
2次試験は会社で専門分野での管理職レベルです。
技術士の難易度と合格率
技術士の難易度と合格率について
どんなものか把握していきましょう。
技術士の難易度について(例:機械分野での比較)
資格難易度ランキング
(https://shikaku-fan.net/rank2.php)では
1400個の資格の内
1次試験は偏差値60
2次試験は偏差値70
となっており、難解な部類に入っています。
さずが国家資格というだけありますね。
他の資格との関連ですが、
機械設計者であれば、
民間資格で機械設計技術者があります。
先ほどと同じように
資格難易度ランキング
(https://shikaku-fan.net/rank2.php)では
機械設計技術者1級は偏差値64
機械設計技術者2級は偏差値61
機械設計技術者2級は偏差値56
となります。
ランキングを付けると
1位:技術士2次試験 (偏差値70)
2位:機械設計技術者1級(偏差値64)
3位:機械設計技術者2級(偏差値61)
4位:技術士1次試験 (偏差値60)
5位:機械設計技術者3級(偏差値56)
といった順番になります。
やはり技術士が最高峰という
ことがわかります。
技術者としては
取るべき資格と言えます。
私から見た難易度
機械設計業務20年従事している私から見た難易度にですが、
私自身は大学4年で機械工学科にて学び、
その後企業にて17年 設計分野で働いています。
3位の機械設計技術者2級を
30歳のときに取得しています。
(2回目受験)
35歳から2回ほど4位の技術士1次試験の試験
を受けて不合格でした。
私の経験からいうと、
技術士1次試験がまだ合格していないので、
こちらの方が難しいと感じます。
技術士は3分野
・基礎科目
・適性科目
・専門科目
に分かれており、
それぞれ50%以上必要ですので、
他が90%でも何か一つの科目が50%を切れば不合格となります。
実際に私が不合格だったのは
他の科目が80%以上のときでも
1つの科目が残り1問の48%の時が
3回ありました。
技術士の合格率
技術士の合格率について
見ていきましょう
直近5回(2016年~2020年)の試験の合格率です。
1次試験:46%
(2016年から順に50%,48%,40%,50%,42%)
2次試験:12%
(2016年から順に15%,13%,9%,12%,12%)
やはり難易度の高い2次試験の壁は高いですね。
1次試験を合格しないと2次試験に進めないので、
それでも合格率が10%台ということは
本当に難しいといういうことです。
技術士試験の勉強方法
技術士試験の勉強には、
・テキストを購入して独学する
・予備校に通う
・通信講座を受講する
の方法があります。
詳しくはこちらの記事で書いています。
技術士一次試験 合格までの勉強方法【一発合格するためにすべきこと】
まとめ
技術士の難易度と偏差値について書きました。
技術士は
技術者としての実力を客観的に証明できる
資格として確立されている試験です。
技術者としては、
取っておくべき資格です。
まず技術士を知りたい方は
こちらを手に取ってください。
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