・機械設計をしているけど、資格ってあるかな?
・機械設計技術者試験って1級から3級まであるけど、難易度はどのような感じ?
・会社の先輩から機械設計技術者試験を受けるように言われたけど、
何級から受ければ良いの?
機械設計を勉強や仕事にしていても
建築士のように
客観的に資格で説明するものがあまりありません。
その中で数少ない資格が
機械設計技術者試験です。
本記事は
- 機械設計技術者試験とは
- 機械設計技術者試験の難易度・偏差値は?合格率は?
- 試験を合格する勉強方法は?
について書いています。
これを書いている私は
機械設計歴20年。
技術士補を取得しており
機械設計技術者試験2級を合格しており、
機械設計のプロと自負しています。
初めての方でも最後まで読み進めれば、
最短距離で合格に近づけるように
書きました。
最後までご覧ください。
機械設計技術者試験とは
まず機械設計技術者試験はどんなものかについてお話します。
機械設計技術者試験とは何か?
機械設計技術者試験とは
機械設計技術者の技術力を
公(おおやけ)に認定する試験制度です。
国家資格ではありません。
日本機械設計工業会が認定している試験です。
機械設計では有名な資格です。
機械設計技術者試験の出題範囲は?
出題範囲は機械設計の各分野から出題されます。
4大力学から製図まで、
10分野にわたります。
①材料力学
②流体力学
③熱力学
④機械力学
ここまでが4大力学です。そのほかに
⑤機構学
⑥機械要素設計
⑦制御工学
⑧工業材料
⑨工作法
⑩機械製図
大学の講義名と同じですね。
試験ではこの中から出題されます。
2級と1級は
これに
環境・安全・実務の知識が必要になってきます。
機械設計技術者試験の種類
機械設計技術者試験は1級/2級/3級の試験があり、
3級が一番簡単で 1級が一番難しいです。
難易度の目安としては
3級は新人技術者
学生の技術水準を問われる試験です。
大学の機械工学科のレベルです。
2級は中堅技術者
技術水準を問われる試験です。
機械設計業務が任せられるレベルです。
1級はベテラン技術者
技術水準を問われる試験です。
機械設計業務を指導できるレベルです。
なお、
2級からは実務経験が必要になってきます。
(大学卒)3年 (3級取得後2年)
(高専卒)5年 (3級取得後4年)
(高校卒)7年 (3級取得後6年)
2級の試験は大体25歳ぐらいから
受験可能ということになります。
1級は
2級を合格していないと受験ができません。
機械設計技術者試験の難易度と合格率
機械設計技術者試験の難易度と合格率について
どんなものか把握していきましょう。
機械設計技術者試験の難易度について
資格難易度ランキング
(https://shikaku-fan.net/rank2.php)では
1400個の資格の内
3級は偏差値56
2級は偏差値61
1級は偏差値64
となっており、難解な部類に入っています。
3級だと同じ偏差値56で
二級建築士 や 数学検定 準1級。
2級だと同じ偏差値61で
日商ビジネス英語検定 1級 や 技術士補。
1級だと同じ偏差値64で
土地家屋調査士や社労士があります。
国家資格に近い試験の難易度ですね。
持っていれば、機械設計に関しては、
かなりの実力がある と認められるでしょう。
技術士(国家資格)との関連
国家資格の技術士との関連についても
見ておきましょう。
機械設計者であれば、
技術士は機械部門となります。
先ほどと同じように
資格難易度ランキング
(https://shikaku-fan.net/rank2.php)では
技術士 は偏差値70
技術士補は偏差値60
となります。
ランキングを付けると
といった順番になります。
私が感じる実際の難易度
機械設計業務20年従事している私から見た難易度にですが、
私自身は大学4年で機械工学科にて学び、
その後企業にて17年 設計分野で働いています。
3位の機械設計技術者試験2級を
30歳のときに取得しています。
(2回目受験)
35歳から4回技術士1次試験を受けて
最終的に41歳に5回目で合格しました。
私の経験からいうと、と感じます。
技術士1次試験がまだ合格していないので、
こちらの方が難しい
('24.01.06)
昨年技術士1次試験をやっと合格しました。
それでもやはり国家資格の技術士の方が難しかったです。
機械設計技術者の試験と違って
技術士補は機械設計分野以外に
科学知識全般の知識も必要なので、
その部分が足りないかもしれませんが。。。
私の難易度的には
機械設計技術者試験2級<技術士1次試験<技術士2次試験
という感じです。
機械設計技術者試験の合格率は35%
機械設計技術者試験の合格率について
見ていきましょう
直近5回(平成26年~平成30年)の試験の合格率です。
3級:34%
(平成26年から順に37%,37%,37%,30%,30%)
2級:33%
(平成26年から順に37%,34%,34%,33%,29%)
1級:38%
(平成26年から順に53%,44%,29%,31%,35%)
難易度は違いますが、
大体が35%ほどです。
3人に1人が合格します。
どの級も同じぐらいの合格率ということは
級別に試験資格と受験料が異なってくるので、
ちゃんと勉強した人だけが
受験しているためかと推定されます。
機械設計技術者試験の問題
機械設計技術者試験の問題の傾向を把握しましょう
機械設計技術者試験の問題の出方
機械設計技術者試験の試験では
マークシート方式です。
○×問題 や 選択肢から答えの番号を選択していきます。
文章を書くことは無いので安心してください
機械設計技術者試験の勉強方法は
機械設計技術者試験の勉強方法は
PDCAで勉強しましょう
PDCAが分からないかたはこちら
(P)計画を立てて、
(D)過去問で、自分がどれくらい点数が取れるか確認して
(C)参考書で足りない分野を勉強して
(A)合格する
私自身の具体的に勉強した例を
載せています(こちら)
まとめ
機械設計技術者試験のそれぞれの級別について
難易度と偏差値について書きました。
機械設計技術者試験を受けることで
機械設計を行う人が客観的に証明できる
資格として確立されている試験です。
機械設計をしている人であれば、
取っておくべき資格です。
まずは参考書を手に取り
勉強しましょう。
参考書はこちら→
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