・本ページはプロモーションが含まれています。

機械設計で独立。フリーランスになるメリット・デメリットを紹介【年収も】

機械設計技術者試験

会社で機械設計しているが、残業多いし、休日出勤も多い。
会社から独立してフリーランスになれば自分の好きな時間で仕事できる気がする。
でも、どうやったらフリーランスになれるかわからない

機械設計をしている人でフリーランスとして活躍している方も多く、
最終的な目標に独立を掲げている方も少なくありません。

ですがフリーランスになるまでの道のりは簡単なものではありません。
どうすればフリーランスの機械設計として活躍できるのか、
また、フリーランスを目指す前にメリットとデメリットを確認しましょう。
どのような人がフリーランスに向いているのかも紹介します。

これを書いている私は
機械設計歴20年。
設計の業務委託もしています。

スポンサーリンク

機械設計はフリーランスで活躍できる?

機械設計をしている人は多く、
学問としても 工学部の中の機械設計として
分野が広く認められています。

その中でも独立してフリーランスとして働きたいと
考えている方は多いです。

機械設計の仕事にもさまざまな種類があります。
車やブルドーザーなど大型機械に携わる仕事から
おもちゃに携わる仕事、微小なねじを売りにした機械の仕事などがあります。

現在働いている会社では自分のやりたい仕事ができない、
現在働いている会社で学んだことをもっと仕事に活かしたいという方は
フリーランスという道があることも考えてみて下さい。

更に国家資格である技術士を取得すれば
さまざまな働き方ができ、需要も高いです。

取得した資格やこれまでの会社で学んだことを活かした働き方をしましょう。

フリーランスの機械設計のメリット

フリーランスの機械設計のメリットについて解説します。

企業に勤めるのではなく独立することで
どのようなメリットを得られるのかを
事前に確認しておきましょう。

独立するメリットが少ないと感じたら、
無理に独立する必要はありません。

ライフスタイルに合う働き方ができる

機械設計として独立すれば自分のライフスタイルに合う働き方ができます。

企業に勤めている場合は
出勤時間、退勤時間、法定休日や所定休日を守る必要がありましたが、
フリーランスにはそのような縛りがありません。

自分の好きなタイミングで始業し、
キリのいいところで終業できます。
休みもタイミングさえ合えば好きなときに取れます。

近年は働き方の多様化によって、
仕事に対する価値観が多くの人の中で変わってきています。

従来のように毎日会社に出社して働くよりも、
自分の好きな場所で、
好きなタイミングで、
そして好きな仕事をして
自分のライフスタイルを大切にすることを尊重したい方も多いです。

フリーランスになればこのような働き方ができます。

家族と一緒にいる時間を大切にしたい、
自分の時間を大切にしたいという方が
フリーランスを目指すケースも多いです。

自分のやりたい仕事ができる

機械設計を目指す際に、
「将来こんな仕事がしたい」という夢を抱いたかと思います。

ですが実際に就職すると夢見たような仕事ができず、
もどかしい思いをしてしまうケースがあります。

自分のやりたい仕事をするために
フリーランスになるという方は多いです。

フリーランスになれば、
自分で仕事を選んだり、
やりたい仕事に応募したり、より自分の夢に近づくことができます。

クライアントに寄り添う設計をしたい、
独創的なデザインの設計をしたい、
店舗などのデザインを手掛けたいなど、
明確な夢を持っている方はフリーランスを目指してみてもいいでしょう。

収入に上限がない

フリーランスになれば
仕事を請けられるだけ無限に請けられます。

企業のように契約している会社からのみの受注だったり、
営業の力量次第で仕事量が決まってしまうこともありません。

また、企業に勤めている場合はどれだけ働いても月給制のところが多いです。
実績や年数を積めば昇給も期待できますが、
人によっては仕事量と収入が釣り合っていないと感じることもあるでしょう。

フリーランスになれば、自分の営業次第でいくらでも仕事を見つけられます。

たくさん依頼を請ければそれだけ多くの収入を得られます。

また、依頼料も自分で決められるというメリットもあります。

人気の機械設計者、有名機械設計者になれば、
より高い金額を設定しても需要があるため依頼が入ります。

金額設定は機械設計や会社によってかなりの違いがありますので、
適正な相場をよく見極めることも大切です。

フリーランスの機械設計のデメリット

フリーランスとして機械設計の仕事を続けるにはデメリットもたくさんあります。

あらかじめデメリットも確認し、
自分にフリーランスという働き方は合っているのかをよく考えましょう。

安定して仕事を得にくい

フリーランスはまず仕事を得るのが大変です。

企業に勤めていれば営業が仕事を持ってきてくれますが、
フリーランスはすべて一人でおこなわなければなりません。

最初は機械設計個人も会社名も知名度が低く信頼度も低いため、
なかなか思うように仕事を得られないこともあるでしょう。

せっかくフリーランスとして独立しても収入を得られず
廃業してしまう機械設計も少なくありません。

技術士は国家資格ですので、
万が一廃業したとしても復職しやすいというメリットはあります。

ですがせっかく夢見た独立開業を達成できない、
初期費用の借金返済に追われるということのないよう、
独立には慎重に準備を進める必要があります。

経営者としてのスキルも必要

機械設計がフリーランスとして活躍するためには
経営者としてのスキルも必要です。

フリーランスになればすべての責任は自分に降りかかることになります。

仕事の対応が遅れた、仕事でトラブルが起きた、クレームが入った、訴訟問題に発展したといった際に
自分でなんとかしなければなりません。

税金についてや費用について、依頼料の計算なども自分でおこない、
利益を出せるようにしていく必要があります。

そのため経営者としてのスキルも非常に重要です。

機械設計はいきなりフリーランスになる方は少なく、
会社や機械設計事務所で経験を積む方が多いです。

この経験の中で、
機械設計としての腕を磨くだけでなく経営についてのスキルも学ぶようにしましょう。

建築関連の資格だけでなく、
経営や税金に関する資格の勉強をすることもおすすめです。

運営に費用がかかる

フリーランスの機械設計は先ほどご紹介したように
最初はなかなか仕事を得にくいものです。

安定した収入を得られるようになるまでに
廃業してしまうケースも多いです。

その理由は運用費用にあります。

仕事を得られず収入がない間にも、
家賃、少ない仕事のために資源を準備したりとさまざまな出費があります。

この出費を初期費用だけで賄うことができず
廃業してしまうというケースです。

事業計画を立てていてもその通りになる可能性は低いです。
初期費用を多く準備するだけでなく、
1件でも多くの仕事を得られるよう、
1円でも高く収入を得られるよう、
そして経費や光熱費、家賃などのコストカットを図る必要もあります。

機械設計がフリーランスになるまでの流れ

機械設計が実際にフリーランスを目指すまでの流れを確認しましょう。

いきなりフリーランスとして活躍できるのは難しいです。
さまざまな経験を積むことが大切です。

日々なんとなく仕事をこなすのではなく、
独立開業について何を学べるかを常に考えて行動しましょう。

機械設計としての経験を積む

まずは機械設計としての経験を積まなければなりません。

機械設計として活躍する上で経験や知識はあればあるだけ役に立ちます。

このまま企業で働き続けるとしても、
独立開業を目指すとしても、
多くの現場で経験を積み重ねましょう。

機械設計の知識は大学に通うことでも得られますが、
現場でしか得られない知識の方が身に付きます。

他の機械設計や現場の職人との関わり方
仕事の進め方、スケジュールの管理の仕方などを
学んでいきましょう。

また、実務経験を重ねることで技術士補から技術士への昇格のための受験資格が与えられます。

技術士の資格を取得すれば
任せられる仕事の範囲も広くなり、より豊富な仕事ができます。

そして企業でも役職に就くことができたり、
やりたい仕事を任せられたりすることもあるでしょう。

これらの実績はフリーランスとして独立した際の肩書きにもなり、
クライアントを信頼させる材料にもなります。

充分な実績が自分にはあるかどうかを考えてみましょう。

経営について学ぶ

フリーランスの機械設計は経営スキルも求められます。

スケジュール管理やお金の管理、従業員を雇っている場合は従業員の管理なども仕事に含まれます。

機械設計の仕事だけをしたいのであれば、
フリーランスを目指すよりも企業に勤めて働き続けた方が理想の仕事を続けやすいです。

一方で経営にばかりかまけていると機械設計の仕事ができなくなり、
フリーランスとして独立した意味がなくなってしまいます。

独立して建築も経営もスムーズに進めるためには、
企業に勤めている間に経営の勉強もしておくことが大切です。

経営者の近くで経営を学んだり、
経営についての資格を勉強したりするのもいいでしょう。

いざというときのためにはMBAや簿記の資格が役に立つときもあります。

人脈を作っておく

機械設計をしても、全て自分でできることは難しいです。
モノの試作・量産については委託することが多いです。

これまでに仕事で一緒になったことがある試作屋さんや
知り合いが依頼をした機械設計であれば安心して仕事を依頼できます。

また、資材を入手するときにも顔見知りであれば特別料金で売ってくれることも。

「この人と一緒に仕事をしたい」「この人についていきたい」と思わせるような人物を目指す必要もあります。これらはもともとの素質が影響することもあります。

運用資金を貯める

機械設計の独立開業には非常にお金がかかります。

事務所としての物件取得費だけでなく家具や家電、仕事道具なども集めなければなりません。

立ち上げる会社の規模にもよりますが、500万円以上は用意しておいた方がいいでしょう。

事業計画書を作成し、面接を受け、数か月してやっと審査の結果がわかるということもあります。フリーランスとして働き始めるまでにはかなりの時間がかかることも覚悟しておきましょう。

フリーランスの機械設計の年収

フリーランスの機械設計はどれくらいの年収を得られるのかを見てみましょう。

一般的な企業に勤めている機械設計の年収は600万円程度が相場であり、
役職や企業の規模によっては1000万円以上の給与を得ている機械設計もいます。

フリーランスとして独立している機械設計には華々しいイメージがあり、
有名なフリーの機械設計の中には億単位の年収を得ている人もいます。

ですが実際にはこのような機械設計はごくわずかです。
実際には収入から支出を差し引いて200万円から300万円程度の年収で
なんとかやりくりしている機械設計がほとんどです。

現在勤めている企業で機械設計として十分に年収を得ている場合、
本当に独立する必要があるのかを考えてみましょう。

高い年収を捨ててもやりたい仕事をしたい、
自分らしい働き方をしたいという方でなければ、
独立して仕事を続けるのは難しいでしょう。

フリーランスの機械設計に向いている人

フリーランスの機械設計にはどんな人が向いているのかを考えてみましょう。

設計や経営の技術、知識があればフリーランスの機械設計として成功することも可能ですが、独立するには向いている人と向いていない人がいます。

今の会社が嫌だから、
なんとなく独立という響きに憧れているからといった理由で
安易にフリーランスを目指して失敗しないように注意してください。

リーダーシップのある人

フリーランスの機械設計として成功するにはリーダーシップは必要不可欠です。

機械設計はく、職人などさまざまな人の力が必要な仕事です。

ときには厳しい仕事も皆を引っ張っていかなければなりません。

この人についていきたいと思えるような、
信頼できる人になるためにはリーダーシップが必要です。

昔から人の中心に立って何かをするのが得意、方向性を自分で決める、即座に決断するのが得意という方は、フリーランスとしての素質があります。

反対に、周囲と一緒に仕事をするのが好き、
指示を受けて正確な仕事をするのが好きという方には
不安定なフリーランスの機械設計の仕事は不向きです。

フリーランスとして働きながらリーダーシップを身に着けていく人もいますが、特性がないまま続けていると信頼を失い、一緒に仕事をしてくれる人を見つけにくくなってしまう可能性もあります。

自由な働き方をしたい人

決められた場所、決められた時間で仕事をするのが当たり前という価値観は失われつつあります。
リモートでの仕事や在宅での仕事が増え、
自由な働き方の可能性に気づいた方も多いのではないでしょうか。

フリーランスの機械設計になれば、
企業に勤めるよりも自由な働き方ができます。

小さな事務所であれば自宅の一部を改築して仕事をすることも可能でしょう。

そうすればよりフリーの時間が増え、
その分家族と過ごしたり趣味を満喫したりと好きなことに時間を使えます。

人生をより充実させるためにも自由な働き方を見つける必要があると考えている方は、
フリーランスとして働くことも検討してみてください。

経営についてのスキルや知識がある人

フリーランスの機械設計になるためには
設計の知識やスキルだけでなく経営の知識やスキルも必要です。

今後規模が大きくなればなるほど経営は難しくなり、
節税対策やコスト削減の知識も身に着けなければなりません。

企業に勤めながらこれらについてよく学び、
独立の際に役立てられるようにしましょう。

また、自分一人では賄いきれない経営に関する仕事もあります。

スムーズな経営を続けるためには
弁護士事務所や税理士事務所と専属契約をするなどの工夫も必要です。

建築だけでなく経営のスキルにも充分自信を持った上で独立開業に踏み出すようにしましょう。

機械設計業界で充分実績のある人

機械設計がいきなりフリーランスとしてやっていくのは非常に大変です。

実績がないまま独立しても、
「この人に依頼しよう」と思ってもらえず、
仕事につながりません。

熱意ややる気だけでは賄えない部分もたくさんありますので、
自分の実力を裏付ける実績を積むことを忘れないようにしましょう。

多くの製品のリーダーとして働いた、
グッドデザイン賞を取れる製品に携わった、
プロフィールに記載できる自信のある実績を積み重ねましょう。

独立するタイミングは人それぞれですが、
「この規模の仕事を任されるようになったら」など、
ある程度目標を設定しておくのもおすすめです。

スケジュール管理能力のある人

企業に勤めていてもスケジュール管理は大切です。

機械設計には多くの人、企業が携わっています。
ほんの少しのズレが大きなスケジュールの変更につながることもあります。

そんなときに迅速にスケジュールを調整できるか、そもそも無理のないスケジュールを立てられるかは非常に重要です。

フリーランスになるとこれまで以上にスケジュール管理能力が求められます。

複数の仕事を同時進行で進めている場合などにはとくに注意しましょう。

スケジュールに問題が生じた際に決断をするのもフリーランスの機械設計の仕事です。少しの間違いで重大なミスにつながる可能性もあります。

常日頃からスケジュール管理に自信がないという方は、フリーランスを目指すにあたってこの短所を改善していかなければなりません。

問題のないスケジュールを作成できる、
変更に柔軟に対応できる、
スケジュール通りに仕事を進められるなどのスキルを身に着けていきましょう。

まとめ

フリーランスを目指すために
大切なことや実際にフリーランスになるまでの手順、
フリーランスのメリット、デメリットについて解説しました。

機械設計の仕事内容はさまざまあり、
中には企業に勤めている中ではできない仕事もあります。

自分のやりたい仕事をしたい、自分の人生を大切にした働き方をしたいという方にフリーランスという働き方はおすすめです。

一方で収入や仕事が不安定になる、設計以外のスキルも必要になるなど、フリーランスとして活躍できるようになるまでには大変な道のりが待っています。

メリットとデメリットを比較し、さらに自分にはフリーランスという働き方は合っているのかをよく考えてからフリーランスになるための準備を進めましょう。

コメント